前回に続き、今回もモデル住宅のカーテン施工例をご紹介します。
こちらの住宅も数か月の展示後、売却する予定の建物です。
カーテンの発注をいただいた時には、既にモデルとしてオープンされており、家具等は設置済みでした。

カーテンはあまり主張せず、しかし付ける事で住宅イメージがアップするようなコーディネートが必要です。
ソファとの相性を考えながら、ナチュラルモダンのイメージで仕上げました。


厚地は綿毛のような意匠糸で横段ストライプを表現したナチュラルテイストな生地。
3連の小窓は、オパール加工のレースとのダブルシェード。

モデルハウスの場合、厚地カーテンは通常開けた状態で展示されています。
お客様が来られた時に、明るく華やかな印象を持っていただく為にも、レースカーテンの存在は重要なのです。
この透明感と浮き出された嫌みのないリーフ柄は、きっとお客様の目を留めていることでしょう!

洋風造りの和室はプリーツスクリーン。

ワインレッドの和紙風不織布とシースルー生地との組み合わせです。
今回は、シースルー生地を下部に設置しました。

ポイントで一面のみは和を感じるクロスを貼っていますが、他に建具類などは全くの洋風です。
プリーツスクリーンを加える事でより和風のテイストを感じとることができるお部屋となりました。
次に主寝室。少しだけ遊び心を持ったカーテン提案。



フラットカーテンとプレーンシェードを設置。
都会のビル群をポップなタッチで描いたカジュアルなデザインですが、フラットカーテンの下部、プレーンシェードの両サイドにそれぞれブラウンの無地を付け加えることで、落ち着いた印象となり、また、柄自体も引き立たせる効果があります。

スッキリとしたお部屋にちょっとだけ彩が加わりました。
今回も限られた予算の中で、精一杯のご提案をさせていただきました。
当店に依頼いただいた以上は、どうしても何か一つ当店らしい作品を納めたくなるものです。
リビング、ダイニングのオパールレースには形状記憶加工を、そして主寝室にはコンビネーションスタイルのフラットカーテン(形状記憶加工付)とプレーンシェード、このあたりが私のこだわりたい部分でした。