フロントレースのダブルシェードの取付例のご紹介です。

前幕のレースは、リーフ柄のオパール加工で透け感の強い生地、後幕はアップルグリーンの無地。
フロントレーススタイルとしては、このダブルシェードが最も一般的な形だと思います。
当社においては、ダブルシェードよりも、後ろ側にはロールスクリーンを窓枠内に充てる事の方が多いかもしれません。
それは、前幕と後幕の干渉を防ぐ意味や、将来的にレース、厚地のいずれかをお取替えいただく時に、通常のカーテンにも変更できるよう、一体化を避け、別々にしておいた方が良いのでは? という私の個人的な見解からです。
また、外から見た時に、後幕の裏側に昇降の為のコードや生地に縫い付けたリング付テープが露出され、美観を損ねるのではとの考えもあります。
今回も同様の説明をいたしましたが、一本のチェーンで両方の幕の昇降が可能な操作性と、よりレースの柄を浮き出させる意匠性を重視し、このようにダブルシェードとして納品させていただきました。


前幕を降ろし、後幕をたたみ上げた、通常昼間の状態では、後幕のたたみ代が前幕のレース生地を少しだけ手前に押し出す風になります。
現在では、普通に提案されるこのフロントレーススタイルですが、十分に深く考えた上で、最終的なカタチを決められるのが良いでしょう!!
同じ住宅から和室のカーテン。

和室にカーテンは似合うか否か・・・。実は私は和室にカーテンを付けることには否定派なのですが、今回の様にきれいに取付される場合はその限りではありません。
本格的な日本間ではなくても、長押の付く和室においては、カーテンレールは長押下の鴨居に取り付けるのが一般的です。
そのカーテンレールが和のイメージを壊すのと、だらしなくカーテンが吊らさるとその存在が邪魔になるからです。
しかし、お客様のご要望は多く、その場合生地選びや縫製加工には十分注意を図る必要があります。

今回は、しわ加工を施したナチュラルな生地を形状記憶加工することで、見事なまでに美しいプリーツを生み出したカーテンになりました。
カダログから抜け出たような仕上がりに満足、満足。