当社にご来店されたり、お電話をくださる中で、カーテンの特殊な機能に付いてお問い合わせいただく場合があります。
遮熱、消臭、遮音、吸音 などなど・・・メーカーカタログにはそれぞれの機能が絵マークと共に表示されておりますが、その効果を問われると返答には慎重さが要求されます。
遮光(暗幕効果)に付いては、1級・2級・(3級)と定められた基準があり、実際にショールームのサンプル生地でその性能や効果を確かめていただくことができるのですが、まして消臭機能などは効果を実感していただくのはかなり難があります。
それぞれの機能カーテンの効果はゼロではないのですが、期待し過ぎるのはどうか・・?というのが個人的な見解です。
今回は『遮音』機能をお求めになり問い合わせをいただきました。
十数年前のOB顧客さまです。
リビング上部が大きな吹抜けになっており、2階の各個室への階下からの音の響きを軽減したいというご要望でした。

2階ホールの手すりに合わせて直線部とカーブ部に分けて遮音カーテンを吊りました。



開放的だったホールはカーテンを下げることで狭い廊下となってしまいます・・・。
少しでも広さを確保し、美しく見える様に、カーブ部分は手すりに合わせて型紙を取り、別注製作のカーブレールを天井に取り付けております。
非常に手間のかかる作業ではありますが、こだわりを持ちたい部分でもあります。

ざっくりとした風合いのジャガード織りの生地の裏面にアクリル樹脂をコーティングした遮音性能の高い商品です。
カーテンの走行性を重視して上部には天井との隙間が2cm程生じますが、下部は床にピッタリと着くサイズで仕立てて音の漏れが少しでも少なくなるよう取付しました。
施工後の遮音効果は確認しておりませんが、カーテンがあるのとないのとでは、音の漏れはかなり違うものと信じております。
カーテンにも色々な機能性をもった生地がありますが、お買い求めの際はしっかりと説明をしてくれる専門店を選ばれると良いでしょう・・・!
また、それぞれの効果を高める為には、施工の技術や工夫が要求される場合もあります。技術力のある専門店でお買い求められる事をおすすめします。