玄関に入ると・・・

ウイリアム・モリスの壁紙「メドウ・スィート」が迎えてくれます。
これは、ウィリアム・モリスの弟子であるジョン・ヘンリー・ダールがモリスの死後、1904年にデザインした左右対称の図柄が特徴のお花柄です。
この先に素敵なお部屋が拡がる予感がするリビングのドア、そして周りのケーシング、壁紙との相性もバッチリですね。

レースカーテン、ドレープカーテン共にエレガントなエンブロイダリーの生地です。


写真では解りづらいのですが、この生地はシルク調のポリエステルシャンタン地にレーヨンの刺繍が施され、優雅な花柄を表現しております。
刺繍の部分が多く、普通にカーテンに縫製した場合、そのお花の刺繍がきれいなプリーツを表現する邪魔をします。つまり、刺繍の厚さ、硬さにプリーツが負けてしまう訳ですが、今回は形状記憶加工で強制的にプリーツを整え、とても美しいウェーブを表しています。
メーカーカタログ上では、このような加工は不可となっているのですが、実際に同じ生地で試験をして、問題のない事を確認してから、真空釜での形状記憶加工をかけました。

タッセルにも気を使い、よりエレガントを強調するビーズタッセルでアクセントを出しています。

ダイニングスペースは、アールのついた壁面に3連のテラス窓が並びます。
リビングの生地でストレートのギャザーバランス、色を合わせたロールスクリーン、そして窓枠の中にエンブロイダリーのレース。

こちらのレースも形状記憶加工で常にきれいなウェーブで下がります。


外のウッドデッキへの出入りにレースカーテンが邪魔にならないように、右上の写真のようなカーテンストッパーをレールに組み込んでいます。
そうする事で、レースカーテンを空けた状態(左上の写真)でタッセルを掛けなくても出入の妨げになるものではありません。
リビングから2階へと繋がる階段の途中、おっと!ここにもモリスの壁紙が!!
とても素敵なK様宅、 つづきは明日書きます・・・・