横段のストライプ柄、横縞の生地の場合、ちょとした気使いが必要です。

(上の写真)通常このように2つの窓のカーテンの長さが違う場合、取付位置によって上部から柄を合わせたり、下部から合わせたり、その状況によって考えて縫製します。
メーカー縫製等で、何も指示をしなければ、それぞれのメーカーの規定どうりのやり方(上部から統一、あるいは裾から統一)で出来上がってきます。
カーテンの柄によっては、特別なにも考えず縫製指示を行って問題ないのですが、このように横縞の生地の場合は、段ずれが生じると少し違和感が感じられるものです。
写真は“上部から柄合わせ”と指示したものです。
2つの窓のカーテンに高さの違いがある時は、このような簡単な指示で良いのですが、次のような場合は、更に注意が必要です。

(上の写真)高さの違う3つのカーテンが並ぶ場合。
左のカーテンと中央のカーテンは、上部から柄合わせ、尚且つ、左のカーテンと右のカーテンは裾から柄合わせを考えて縫製しております。
当たり前で簡単な事のように思われるでしょうが、実際にはこのように施工されていない現場が多々あるのが現実なのです。
現地実測する人、縫製指示をする人、取付施工をする人、三者が共通の理解を得ないと実現しません。ミリ単位の細かな計算が必要とされるのです。
当社は、私がこの三役をやらなければならない零細企業なので、心配はいらないのですが・・・。
同じようなケースをもう一件。

(上の写真)横糸に意匠糸を使った横段ストライプ。
この窓の横に、プレーンシェードがあったならば・・・・

(上の写真)床までの丈のプレーンシェード、腰高サイズのプレーンシェードをそれぞれカーテンのストライプ位置に合わせて縫製しております。
カーテンの専門店やカーテンに思い入れのある販売店にとっては、当然の納め方でしょう・・・。
ちょとした気使いで、オーダーならではのきめ細やかな施工をすることができます。
(お客様には、なかなか気づいてもらえないものなのですが・・・・)
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