東北地方太平洋沖地震により被災された皆様に謹んでお見舞いを申し上げますと共に、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
3月11日、今までに経験した事がない長い時間の大きな横揺れを感じました。
その時は、まさかこれ程の大災害に至るとは想像すらしなかったのです。
地震から日を追うごとにその被害の大きさに驚き、また報道等の映像や被災者の方々の言葉に胸がつまる思いです。
ここ苫小牧においては、大津波警報が発令されたものの、漁港の一部で被害があった他は目立った報告はなかったようです。
被災地では多くの尊い命が奪われ、たくさんの方々が家や車を失い途方に暮れている中、このブログに商売の記事など書く気にもならず、しばらく自粛すこととしていました。
流通の乱れから、当社でも商品の到着が遅れたり、輸送途中で全く行方不明になりメーカーから再出荷してもらう生地があったりと、多少の混乱はありましたが、ご迷惑をお掛けしていたお客様にも一昨日納品が終わり、取り合えず一段落です。
このブログへのアクセス数も、震災後激減していたのですが、徐々に回復し元に戻りつつあるので、そろそろ再開したいと思います。
さて、毎年のように卒業式や入学式といった式典の時期になると、学校の体育館の暗幕の取替えやレールの修理の仕事が入ります。
今日紹介するのは、正月明けに現地実測を終えていたのですが、先日やっと施工を完了した現場です。
市内の小学校の体育館、紐引きレールの取替えと暗幕カーテンの取替えです。
一般のユーザー様にとっては今日のブログは参考にならないと思いますが、同業者様向けに書きます。
「ちゃんとした仕事をしよう」と声を大にして言いたいのです!
以前にも書きましたが、体育館の高所におけるカーテンレールの不具合の原因には手抜き工事によるものが多々あります。
今回は手抜き工事ではないのですが、部品の使い方に問題があり、長年の使用によりほとんどの紐引き箇所で不具合が発生しています。

このように、レールの取り付け位置が床から6mくらいの高さにあり、ローリングタワーを組んでの作業になります。
≪ 以前の状態 ≫


レールの取り付け位置が紐引き操作をする壁面より、出窓風に飛び出ている為に滑車を利用しています。
この滑車に問題があります。
使用レールはニューデラックであるのに、滑車は中型レール用のものなのです。(右写真)
施工当初は大丈夫だったのでしょうが、部品が合っていない為に紐に過度な摩擦が生じて切れている箇所や、滑車が下地にきちっと固定されておらず、破損している箇所などなど・・・全窓に問題がありました。
≪ 施工後 ≫

レールの端から滑車を通って操作紐が真下に下ります

下りてきた紐は入り隅用、出隅用のそれぞれの滑車を通って壁面に下ります

壁面に下りてきた紐をテンションプーリーで固定
今回はレール本体も全て中型レールに取替えし、各滑車もしっかりと下地に止まっているので完璧です。

カーテンも新しくなり快適

多分、数年ぶりにカーテンの開閉がスムーズに行なわれるようになったことでしょう。
高所であり、また特殊な施工環境であるがゆえ、特に慎重で確実な施工が求められます。
当社では、年間に数件は体育館のレール取替えや修理等がありますが、その度に過去の手抜き工事やいいかげんな施工を目の当たりにしています。(レールのジョイント部品が装着されていなかったり、ブラケットの数が極端に少なかったり、他にいろいろあります・・・)
もちろん、経年劣化による破損等もありますが、人為的に発生している故障も多いと感じています。
プライドを持って、確実な施工をしましょう!!
紐引きカーテン、電動カーテンなどをお考えの方、あるいは、現在使用していて問題が発生している方、是非、カーテンの専門店、工事の専門店に相談して下さい。
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